
しつけ
2005/02/01 訓練所について
2005/04/04 狼の生態から見る犬の躾
訓練所について
正直言って犬の躾には苦労します。トイレをはじめとして噛んでいいものわるいもの。飛びついて良い時悪い時…
バロンが我が家に来たときはもう10ヶ月でした。彼にはトイレの認識がまったくありません。
近頃は多少良くなってきたのですが、たまにまだそそうをします。バロンは遊んでいてトイレを忘れ限界まで来ると何も考えずにその場で用を足します…
まだまだ根気良く訓練しなくてはいけないと思います。
バロンはダックスフンドですから、トイレ以外の多少の躾がなってなくてもまだ「かわいい」ですみます。
しかし、クロやデュークの様な大型犬ではそういうわけにはいきません。
私の子供の頃「犬の飼い方」の本を見ると必ず、「犬が間違ったところでおしっこをしたら、すぐにその場に鼻を押し付け叩く」と書いてありました。
あれから30年…犬の本も変わりました。どの本を見ても「愛情を持って根気良く、褒めてしつけましょう」とあります。
でも、それは本当なのでしょうか?
犬から見ても体力的にも体格的にも人間が断然大きい場合は、ある程度犬が人間をリーダーとみなしますからそれでも良いでしょう。
しかし、大型犬の場合はやたらと人間に挑戦してくる傾向があるかと思います。アルファシンドロームまでいかなくとも、ちょっとした遊びのつもりの体当たりがこっちはすっ飛ばされるほどの攻撃になります。一噛みで手紙もCDも破壊されます。ちなみに我が家ではゲージの扉プラスチック部分はクロに破壊されました…
撫でる動作も、普通の「叩く」ぐらいでないと感覚も感じないようです…
ある日、ある方が言いました…「警察犬訓練所はムチで叩くからいやだ」と…なんという勘違いでしょう!
一般の家庭犬訓練と違い、嘱託警察犬を目指す犬たちは「防衛訓練」と言うものをします。訓練士さんがプロテクターつけてムチで威嚇して犬が噛み付くアレです。防衛訓練は犬が物を噛む→離さない→褒められるを遊びとして教えます。ですから訓練所に居る犬はムチを見ると早く遊んで〜!とはしゃぎます。叩く方だってそれで怪我するほど叩いたりしません。(もし、普通に犬をムチ入れる訓練士さんが居るようならそれは考え物です。)
資格を取ったら警察犬として現場に行き、捜査に協力し、モノを探し、時には犯人に立ち向かわなければならない。そういうプロフェッショナルな訓練です。間違っても、チワワやダックスにムチ使ったりはしません。シェパやドーベルだけです…
犬は、嬉しかったり、遊びたかったりの時に所かまわず飛びついてきます。クロで40kg今5ヵ月半のデュークで25kg。思いっきり来られたら間違いなく人間が怪我します。
クロは生後2ヶ月からじっくりと躾けて来たつもりなんですが甘えん坊でやたらと「かまって〜♪」と来るものですからこっちはたまりません。
自転車で散歩していても、全力疾走でクロの方が速い時には、「俺の方が速いぞ!」と自慢げです。
だからといって、24時間犬と一緒にいて全てを教え込む訳にも行かないので、とうとうクロは訓練所預託となりました。
最初の1ヶ月はほとんど訓練士さんとの予行演習です。
たまに様子を見に行くと、甘ったれは直ってません…どうも天性のようです…
次の一ヶ月に入りました。どうも「加えたまま」というコマンドを覚えたようです。「待て」もかなり長い事持っていられるようになりました。
これで家庭犬としてはばっちりです。買い物袋を持たせる事だってできます(笑)
寂しいので、そろそろ家に呼び戻してやろうかと思っています。
良く、「訓練の入っていないシェパードはシェパードに非ず」とよく言われます。この台詞を何十回と聞かされました。
訓練する=訓練所に入れるではないと思います。シェパード犬としてのプレッシャーは確かにありますし、一般的なシェパードのイメージは賢く何でもできる警察犬にもなるような犬です。もともと優秀なDNAはシェパードにはあると思いますが、訓練しなければ何もできないのはシェパードに限った事ではありません。
シェパードだからできなくてはいけないとは私は思いません。私はクロやデュークやバロンと楽しく過ごし、物騒なこの世の中ですから番犬になってくれればよいなと、思っています。ですから賞も必要ないと思います。血統書に載る資格や受賞暦を欲しがる人自体を否定はしませんし、犬たちが頑張った結果は認めたいと思います。が、その反面競馬のサラブレッドのように、一生のほとんどを訓練所で暮らし、毎日訓練士と励み(遊び)生活する犬のオーナーさんの思考にはなれません。
訓練所の環境や訓練士との相性もあります。訓練所を選ぶ際には納得いくまでそこに通い、所長と話し合い、預託をする事をお勧めします。大体の訓練所は通いや出張の訓練も行っていますので、それから預託に出しても良いかと思います。預託は確かに劇的に効果が出ると思います。なにせ、毎日同じ事の繰り返しですから…
一番の問題は、犬の居ない間の飼い主の寂しさをどう紛らわすか?ですね。
狼爪は、はたして狼にはあるのか?と言う疑問から「狼」で色々検索中にあるサイトに出会った。「resident of forest」と言うサイトである。
ここでは、狼の生態について非常に詳しく書かれており、狼種を家畜化した犬の生態研究に役に立つのでわ?と読み込んでしまった。
管理人「銀狼」氏のご好意により、サイト文の引用許可を頂いたので、私なりの見解を述べてみたいと思います。
▼リーダー狼の多くは攻撃性に乏しく、おそらく下位の狼より安全。
▼群れのリーダーの独断性が低ければ低いほど、群れの支配をめぐる争いや攻撃が生じにくい。
▼群れの雰囲気は群れを率いる狼(殆どは親切な独裁者とみなすのが適切かもしれない)の固体で、殆ど決まる。
▼群れを率いる狼が友好的で陽気な気質で、群れの全ての狼と仲がよい為、くつろいでのんびりとした雰囲気の群れもある。
▼リーダーに忠誠心を示す1〜2頭とリーダーが群れの『上層部』をなし、それと揉め事を起こす別の狼がいる群れもある。
▲『上層部』があれば成り上がり者を押さえるには効果的かもしれないが、その為に群れ全体の社会的緊張が増す場合もある。
▼リーダーがいつも独断的でいなければならず、争いが絶えない群れもある。
▼群れには本質的に単純で直線的な順位も支配のヒエラルキーといった物もない。
▼メンバー同士の強力関係があり、これには年齢や性別は関係ない。
▲飼育下にある群れでは、もっともリーダーの役割を担う能力のある子狼が、いつも群れのリーダーと行動を共にし、どこにでもついて回った。しかしその子狼の兄弟姉妹は、リーダーとの付き合いを避けた。自分よりも高い地位にある狼に忠誠を尽くせば、将来の高い社会地位が保障されるかもしれない。これは個性を互いにあわせたり、足りない部分を補い高めあうといった興味深い要素を反映している。
▼子狼は似たような気質を持っていて、同じような反応を示す同士との遊びを好む。
▼固体や世代にまたがる関係といった状況が常に変化するのに対して、群れの結束性は社会的な献身や忠誠による永続的な絆、リーダーに従おうとする生得的な性向によって、最後まで保たれる。
▼普通もっとも優位なメス狼が仔を産み、他のメスがつがいを形成するのを妨げる。
▼儀式的なディスプレイや服従などを通じた攻撃的な衝動の抑制は、人間にも狼にも見られる。
狼=犬ではないので、全てが犬に当てはまるわけではないと思いますが、特に狩猟犬や牧羊犬、ガードドッグとして品種改良された犬達には多少なりとも野生が残っていると改めて感じさせられました。
犬は人間と共存する事により、餌を採る苦労から開放されました。また人間も犬の持つ野生の能力を引き出し人間の生活に必要な形に犬を作り上げました。
スタンダードに拘ったり、血統を大事にするのはこの作り上げたDNAを維持するためです。が、やはり、大型犬などは特にこの野生のDNAが少なからず残っているんだなあ…と感じました。
飼い主がぴりぴりしてれば犬もぴりぴりする。飼い主がおっとりしてれば犬もおっとりする。
リーダーの性質が群れ(家庭)内のムードになるわけですね。でも、人間(飼い主)が犬より勝るリーダーとなってこそのムード創り…
うぅ…大変だ。以前から「飼い犬の性質の悪口は飼い主そのもの」という事を聞きます。
飼い犬に「人のいう事を聞け〜!」と言ってる人。「落ち着け〜!」と言ってる人。「馬鹿〜!」と言ってる人。全てその飼い主さん本人の性質なんだそうで…(汗)
このサイトを見てちょうどその話を思い出し、納得しました。
で、前々から漠然と思っていたのですが、ちょっと自信がなかったしつけ法に自信が持てました。
「犬にコントロールされてはいけない」です。私は餌の時間、散歩の時間、遊ぶ時間などは全て私のスケジュールに基本的にあわせます。
ですから、野生の体内時計で「何時だから散歩〜とかご飯〜」でワンワン吠えられた事はありません。
おかげでアルファシンドロームにはなっていないのですが、どうも家畜化の悪い面「依存性」が強くなっているような気もします。
野生との程よいバランスが出てくれると助かるんですけどね…(笑)
銀狼さんのページは他にも多くの事が書かれていますので、是非一度じっくりと犬と狼の相違点を考察してみると良いと思います。